附属幼稚園について

本園は、国立大学附属幼稚園として、

  • 幼児教育の理論及び指導方法の実験的研究をおこなう
  • 本学学生の幼児教育実習の指導をおこなうことを
    使命としている幼稚園です。
園長あいさつ

遊びが学び!

園長あいさつ

幼児期には自分で考え行動する力と、他者と上手く関わり人間関係を築く力の両方をバランスよく育むことが非常に重要です。本園では幼児の主体性と共同性を育むために全教職員がチーム保育に取り組んでいます。とくに、子どもたち自らがやりたいことを見つけて遊びや生活に取り組むことや、基本的な生活習慣の定着を図り援助していくことで、子どもたちの中に芽生える「自立心」を育み、さらに友だちと共に生活する中で喜びや葛藤の体験を重ね、自ら考え調整して行動できる「自律心」を養うことを目指しています。

子どもにとって遊びは何よりも大切なものです。遊びを通して意欲や意志力、思考力や創造力、感情・情動をコントロールする力、そして他者とのコミュニケーション力や折り合う力など、様々な非認知の力が育っていきます。幼児期に育まれるこうした力は、小学校以降の学びや人間関係の礎となり、生きる力の源泉ともなります。そうしたことからも附属幼稚園では、子どもたちの遊びを何よりも重要視しています。

また本園は、京都教育大学の附属であるという強みを活かし、大学と共同して先進的で質の高い保育の実現を目指しています。そのために幼稚園として1年を通したテーマを掲げて研究を進めるとともに、個人研究なども遂行しています。そこで得られた成果は毎日の保育に反映させることはもちろんのこと、折々の教員研修や研究協議会等を通して広く全国に向けて発信しています。こうした積み重ねが保育を充実させ、そして小学校とのスムーズな接続へとつながることになると考えています。

さらに本園では、在園児の保護者支援とともに未就園児とその保護者に対する子育て支援にも積極的に取り組んでいます。

園内へ入るとシンボルとなっているイチョウの木が出迎えてくれます。園庭では季節毎の花々や野菜が育てられ、傍らからはチャボの元気な鳴き声が聞こえてきます。そして保育室に目をやるとウサギやカメ、インコ、金魚などの小動物が子どもたちと一緒に生活しています。本園で大切にしていることの一つに生き物の継続的な飼育や栽培があり、保育の中にも取り入れ3cv@ f juv@ ています。生き物との直接的な体験からは、気づきの力、観察する力、考える力などを育むことにつながります。そして生き物の世話を通して責任感が芽生え、命の尊さも知るようになります。子どもたちが五感を精一杯に使い直接的に体験することは何にも代えがたいことと考え、そうした経験を大切にしています。

附属幼稚園の長い歴史を見てきたイチョウの木を囲み、園庭からは今日も子どもたちの元気な声が聞こえてきます。この声がいつまでも私たちの元に届くように、子どもたちの笑顔がいつまでも絶えない附属幼稚園となるように、教職員一同が子どもたちの成長を一丸となり見守っています。

京都教育大学附属幼稚園の園内の様子
教育目標

自分で考え、行動する子ども
想像豊かに遊ぶ子ども
人、ものと共に生活を創る子ども

教育目標
【自分で考え、行動する子ども】
幼稚園の発達に即した環境の中で、自分で好きな遊びを見つけ、選び、より遊びが楽しくなるように自分なりに創意工夫しながら遊びます。その中で「自主性」を育みます。
【想像豊かに遊ぶ子ども】
イメージの世界を広げたり、入り込んだりして遊ぶことは、幼児期ならではの経験です。正解も間違いもない「~かもしれない!」の世界で、色々にイメージや考えを広げることは、豊かな感性を育むとともに、思考力の育成にもつながります。
【人、ものと共に生活を創る子ども】
家庭とは違う集団生活の中で、色々な人と協働したり、ものとじっくりと向き合ったりしながら、自分で(自分たちで)生活を創っていく態度を養います。
人、ものと共に生活を創る子どもの様子 イメージ
人、ものと共に生活を創る子どもの様子 イメージ 人、ものと共に生活を創る子どもの様子 イメージ

附属幼稚園園歌

作詞:金子文子 作曲:星田俊江

  1. しろい エプロン いっぱいに さくらの はなびら ひらひら
    やさしく そだて ふぞくのこ
  2. いちょうの こかげで わになって みんなで おはなし たのしいな
    あかるく そだて ふぞくのこ
  3. たかい おそらに ひびくよう ちから いっぱい おうえんだ
    げんきに そだて ふぞくのこ
  4. おいけの こおりが キラキラ かわいい ほっぺが うつったよ
    ゆたかに そだて ふぞくのこ

構成

年 齢 クラス グループ
3歳児 きく組 りんごグループ 7 8 15
いちごグループ 7 7 14
4歳児 もも組 13 19 32
5歳児 さくら組 13 19 32
合 計 40 53 93

職員構成

職名 人数 職名 人数
園長 1名 非常勤講師 3名
副園長 1名 専任主査 2名
教諭 5名 事務員 2名
養護教諭 1名 用務員 1名
支援員 1名

沿革

明治18年4月 京都府女学校の師範学科に附属幼稚園として附設された。
明治20年 京都府尋常師範学校附属小学校の幼稚保育科となり、明治26年、京都府尋常師範学校附属幼稚園となった。
明治41年 京都府女子師範学校が独立、同42年、京都府女子師範学校、同附属小学校とともに、愛吾郡大宮村の新築校舎へ移転した。
大正6年 本校が伏見区桃山町(当時紀伊郡堀内村)に移転したため、大正7年本園も移転し、伏見区中之町の住吉幼稚園を充用した。
昭和10年8月 伏見区桃山町に新築移転した。
昭和26年4月 国立学校設置法の一部改正により、本園も京都学芸大学附属幼稚園と改称した。
昭和40年 園長が小学校長を兼任していたのを改め、幼稚園専任(大学併任園長)とした。附属桃山小学校と合同の育友会が独立し、附属幼稚園育友会となった。
昭和41年4月 京都学芸大学が京都教育大学に学名変更するに伴い、京都教育大学附属幼稚園と改称した。
昭和43年3月 大学の附属学校整備5年計画の一つとして、伏見区桃山井伊掃部東町(現在地)に新築移転した。
昭和45年4月 3歳児保育設置がみとめられ、3歳児学級を増設した。
昭和45年10月 学級増に伴う園舎2階増築工事が完工した。
昭和46年4月 学年進行により1学級増設となり、5学級になった。
昭和47年4月 1年保育課程の廃止に伴い、2年保育課程と3年保育課程の2系列となった。9月、京都教育大学教育学部附属幼稚園と改称した。
昭和52年3月 保育棟屋上に遊び場を増設した。
昭和60年1月 創立百周年記念式典を行った。園歌が保護者により作詞・作曲された。
平成6年9月 附属桃山小学校プール横によつい園のプールを移転新設した。
平成7年4月 養護教諭が定員化された。
平成13年8月 安全管理のためフェンスの改修を行った。
平成16年4月 国立大学が法人化され、学部附属から大学附属となり、京都教育大学附属幼稚園と改称した。
平成16年7月 夏季休暇中(教育課程外の保育)にサマープログラムを実施した。
平成18年3月 創立120周年を祝う会を行った。
平成19年12月 耐震工事で園舎改修をおこなった。
平成24年8月 保育棟に冷暖房エアコン、遊戯室に冷暖房エアコン及び床暖房を導入した。
平成25年8月 飼育環境充実のため、動物舎の改修を行った。
平成25年11月 老朽化のため、西側擁壁の改修を行った。
平成27年3月 各保育室にLED照明を導入した。
平成27年12月 創立130周年を祝う会を行った。
平成28年1月 保育棟一階北側廊下及びテラスの全面改修を行った。
平成29年7月 防犯カメラを設置した。
平成31年2月 園庭遊具を新設した。
令和3年9月 園舎全面改修を行った。全保育室に床暖房を導入した。
令和4年8月 園庭改修を行った。
令和5年4月 京都教育大学の改組計画により、各学年1学級制(32名×3学級:定員96名)となった。
大学との連携

国立大学附属幼稚園として、
大学との連携を図っています。

【学びサポート室】
特別な配慮を要する幼児への支援や環境について、専門的な知識を有する教員からのアドバイスを受けています。また、希望される方は、個別の相談の機会もあります。
【幼稚園の外にも大きな畑】
大学の附属施設である環境教育実践センターでは、大きな畑を借りて、ジャガイモやサツマイモを栽培しています。4、5歳児が収穫に出かけます。
幼稚園の外にも大きな畑の様子 イメージ
幼稚園の外にも大きな畑の様子 イメージ
【研究】
本大学教員と協同研究を行ったり、園内の研究の指導助言を受けたりしています。
【教育実習生とのかかわり】
本園では京都教育大学の教育実習生を受け入れています。毎年20名程度の実習生が園にやってきて、幼稚園の生活や子ども達のことを一緒に過ごす中で知ったり、子どもたちの遊びが豊かになる方法を考え実践ししたりして、学んでいます。
【教育実習生とのかかわり】の様子 イメージ
【教育実習生とのかかわり】の様子 イメージ
【地域の幼児教育施設の先生方との学び合い】
京都教育大学幼児教育科と協働して、地域の幼児教育施設の先生方と一緒に学び合う研修の場を提供しています。
【地域の幼児教育施設の先生方との学び合い】の様子 イメージ